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2022/03/13
ミモザの日
だいぶ暖かくなり、春めいてきました。
春の花も、あちこちで咲きはじめているようです。
東京での出展が4月に控えているので、日々制作に励んでいるのですが、ひさしぶりにミモザを作りたくなって、コサージュを制作しました(*^ ^*)
明るい黄いろのミモザの花は、春を告げる花として、イタリアでは女性に贈る習慣があるのだそうです。ミモザの日、3月8日は国際女性デーでもあります。
4月だとちょっと時期を外れてしまうので、ミモザのコサージュは糸編み花屋にて販売しようと思います。
今日13日の夜9時より販売開始の予定です。よろしければ、ぜひご覧になってくださいませm(_ _)m
ミモザの日にちなんで、女性が活躍する物語をご紹介(* ゚∀゚)
「ミシンの見る夢」イタリアの女性作家さんが書いた、1900年ごろのイタリアが舞台のお話です。
年若いお針子さんが主人公で、ドレスや部屋着などさまざまな衣装、100年前のイタリアの風俗が克明に描写され、ミステリー要素もあり、たいへん面白いお話なのですが、読むにつれ彼女の所属する社会に存在する厳格な性差、階級格差が重く心にのしかかります。
生まれもったもの、育った場所、関わった人、自分ではどうにもならないもののせいで、ふるまいかたや選べるものの幅が規定されていく。なんと理不尽なことでしょう。そしてそれは、100年前ほど厳格でないにせよ、今でも確実に存在するのです。
それでも、主人公は持ち前の自立心と向上心で、読み書きを覚え、知らない世界に憧れ、人と関わり、成長して行きます。
主人公はじめ、登場する女性たち、女の子たちはみな、くっきりした意思を持ち、たいへん生き生きと描かれています。…男性はいささか影が薄いようですが…。
わたしも勧めていただいて読んだのですが、とても読みごたえのある本でした。
昔と比べて、世界は良くなっているのでしょうか。
少なくとも、人は生まれもったもので差別されず、最大限尊重され、自分のことは自分で決めて良いとする価値観は、世界の共通認識になりつつあった…ような気がします。
でも、分からなくなってきました。
世界は思うほどグローバル化なんてしていなくて、見ないふりしているだけで分断が進んでいたのかもしれません。
わたしたちは、完全に他者に脅かされずにいることはできません。
人がある価値観を持っているだけで、別の人は脅かされるように思うかもしれません。
絶対に安全が保障されている状態、というのは、他者がいない世界でしかありえないのです。
平和とは結局のところ、他者の存在する不安に耐えることでしか実現されないのかな…と思います。
ここ最近いろいろともの思うことが多かったのでした。
あれこれ考えるわりに、行動に移すことが苦手なわたしなのですが…、何事かしたく思い。
今後しばらく、売り上げの一部をユニセフの募金に寄付させていただくつもりですm(_ _)m