作品ギャラリー

販売用の手染め糸

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7月28日の上賀茂手づくり市でも、草木染めの糸を販売いたします。

 

リネン82%・コットン18%の手編み糸をていねいに染めました。

1巻き10m、250円、3巻き700円で販売します。

 

夏らしい色展開の9色です。

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爽やかなレモンイエローの「れもん」。

苅安をみょうばんで媒染して染めました。

シャーベットのようなごく淡い色と少し強めに出した色、濃淡があります。

 

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お日さまのように力強い黄いろ、「ひまわり」。

たまねぎのみょうばん媒染で出しました。

日光にやや弱く、時間の経過とともに色がやわらかくなるので、色止めのつもりで苅安も重ねています。

 

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あざやかな青の濃淡「海」。

重曹を加えたログウッドを銅媒染して染めました。

 

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暮れなずむ空のようなやわらかな青の「そらいろ」。

ログウッドで染めた青に、ほんの少し茜を加えました。

ほんのり紫みをおびたやさしい色合いです。

 

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南の海のようなターコイズブルー、「ソーダ」。

ログウッドに苅安を重ねて出しました。

みずいろに近い色、緑みの強い色、少しずつ違う色合いです。

 

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完熟メロンの果肉と皮のような淡い緑と黄緑の「メロン」。

「ソーダ」を染めたあとの苅安液で染めると、ログウッドの青みが溶けだしているため、薄い緑に染まります。

煮出して洗うまで色の予測がしづらい染めかたですが、重ね染めよりもむらなくきれいに染まります。

 

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海藻のような深い緑いろの「海松」。

ログウッドで濃い青に染め、苅安やたまねぎで黄いろを加えます。

ログウッドが濃いと、苅安ではあまり黄いろが入らないのですが、たまねぎではむらになりやすいため、難しいです。

 

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つややかなコーラルピンクの、「珊瑚」。

茜で染めたマゼンタピンクに、苅安で黄みを足しました。

オレンジがかった、やわらかな赤いろです。

 

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明日はお天気になりそうな夕暮れの、「夕焼け」。

苅安と茜をみょうばん媒染で交互に染め、あざやかなオレンジいろを出しました。

 

※草木染めは化学染料のように丈夫ではないため、日光に当てるとじょじょに退色してしまいます。

※水に濡れたまま放置すると色移りする可能性があります。

※ログウッドを使用しているものは、酸にたいへん影響を受けやすいので、酢やレモン汁などにお気を付けくださいm(_ _)m

羊毛草木染め

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冬の作品を編むために、毛糸の草木染めに挑戦しました。

羊毛は、染めかたも発色も、いつも染めている綿混の麻の糸とは勝手が違うので、なかなか苦戦しました(^ ^;)

 

たんぱく質の動物繊維なので、豆乳に浸す処理は要りません。

染める前に、糊や余分な脂を落とさなくてはなりませんが、麻糸と違って洗濯するとフェルト化してしまうので…。洗剤を使わず、鍋で煮ることにしました。

最初は熱湯に浸せばいいかなと思ったのですが、調べると、急激な温度変化もフェルト化の原因だそうです(。-_-。)

羊毛はデリケートなのです。雑に扱うとすぐフェルト化してしまいます。

…気をつけたつもりですが、そもそも性格が雑なので…。だいぶ毛羽立ってしまいました。もけもけですが、糸の状態ではあるので、編んで作品にすれば風合いになると思います(*゚∀゚)

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まずは、作品を作る上で必須の色、緑。

麻糸と同じくログウッド銅媒染で青に染め、たまねぎで黄いろを重ねて緑を出します。

動物繊維なので、濃く染まるだろう…と思っていたら、麻糸よりも淡めの染め上がりです。

針葉樹らしい深緑が染めたくて、何度も染め重ねたり煮込んだりしていたら、いい感じにくすんだ濃い緑が出ましたが、1本だけ…(; ゚_゚)

ヤドリギの実を編むつもりで、薄緑も出しました。ごく淡い色は加減が難しく、染めにくい色です。

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続いて実や花を編むための、赤。

麻糸では黄みが抜けてマゼンタピンクに染まるアカネですが、動物繊維の毛糸なら赤く染まるはず…と思い、まずはアカネで染めてみました。

みょうばんで媒染すると、絵の具のような真っ赤な色に…。うーむ、これは使いづらい。

銅媒染するといくぶん色が落ち着きましたが、それでも濃い色です(写真右奥)。染液を薄めて銅媒染してみると、色は薄くなりましたが、黄みも薄くなってピンクよりの色になりました。そしてかなりムラが出ました…(写真右手前)。うーむ。

次に、最近お気に入りの染材、ティンギで染めました。

秋らしい色の出るティンギ。銅媒染でオレンジになりますが、重曹を加えると赤みが増します。

色みはちょうどいいのですが、どうもあまり濃く染まらず、ムラになってしまいました(写真左手前)。液が濃くなるまで煮詰めてみると、ムラなくきれいに染まりましたが、ややくすみが出ました(写真左奥)。

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秋冬の作品に欠かせない、松ぼっくりを編むため茶色も染めました。

茶色はいつも、たまねぎに重曹を入れて赤みを出し、鉄媒染して染めていたのですが、毛糸ではなぜか重曹効果の赤みが定着せず、すすぐと流れてしまい、ただのたまねぎ鉄媒染と同じカーキに染まってしまいました。

重曹入りティンギで赤みを足すと、なんとか茶色に。赤みの入りかたで色合いの違う茶色が染まりました。ほんとうはもう少し灰みの茶色が欲しかったのですが…。ややあざやかな茶色です。

 

 

まだまだ、試行錯誤は足りませんが、作品を編むのに必要な色はだいたい揃いました。

冬のふわもこ毛糸作品を作ります(*^ ^*)

刺しゅう糸

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DMC、アンカー、コスモ、オリムパス。

数えきれない色とりどりの糸の中から、柔らかな色合いの糸を選び、3本取りで編みます。

ときには2本取り、レース針12号で細かな作品を作ることも。

リネン、ヘンプなど麻の糸

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ざっくりした質感の麻糸で編むと、素朴な風合いの作品に仕上がります。

色がなかなか揃わないので、リネン刺繍糸や春夏用の手編み糸、ヘンプコードなど、いろんな麻糸を取り混ぜて使います。

最近は、草木染めで糸を染めているので、あまり使っていません(^ ^;)

草木染め

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最近始めたことですが、草木染めで糸を染めています。

試行錯誤ののち、比較的日光に強く発色の良い、たまねぎの皮、アカネ、ログウッド、苅安の4種類の染材を主に使用することにしました。

重ねて染めれば、いろんな色が表現できます。

綿の入ったリネンの糸を、少しずつかせにして染め、撚りをほぐしてレース針で編みます。

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